モーニング娘。『LOVEマシーン』
AKB48『大声ダイヤモンド』
モーニング娘。は1997年に結成されたグループ。プロデューサーはつんく♂。
AKB48は2005年に結成されたグループ。プロデューサーは秋元康。
上記PV・MVはその作りもまったく違い、年代の差を感じます。
ですが、何となく『LOVEマシーン』と『大声ダイヤモンド』は重なります。
曲調は全然違うけど、ホント、何となく。
あと、
『LOVEマシーン』は当時新加入の後藤真希がセンターに、
『大声ダイヤモンド』は当時新人だったSKE48の松井珠理奈がセンターに、
ということで両曲とも新人がいきなりセンターに入っているという点でも共通しています。
さて、20世紀終盤に誕生したモーニング娘。と21世紀初頭に誕生したAKB48。
興味のない人にとっては「似たようなもの」でしょう。
当たり前ですが、似た部分もありつつ違う部分もあります。
相違点の方がよく指摘されるように思います。
モーニング娘。というのはテレビ東京の『ASAYAN』という番組から誕生したグループ。
シャ乱Qプロデュース「女性ロックヴォーカリストオーディション」の落選組５人で結成されたのがモーニング娘。です。
つまり、結成する前からテレビで告知・宣伝を行っていたと言えるでしょう。
日本人には「判官贔屓」気質もありますから、「落選組」というのも大きな魅力だったように思います。
ということで、スタートの時点から注目を集めて好発進したグループと言って良いように思います。
対してAKB48。
劇場での公演を中心に活動するコンセプトで、結成当初のメディア露出は少なかったようです。
少なくともモーニング娘。と比べれば圧倒的に少なかったのは間違いありません。
AKB48の大々的な自分たちの番組は「AKB１じ５９ふん！(｢AKBINGO!｣の前身)」の2008年が最初のようです。
ブレイクを2010年と考えると、かなり苦労してここまできた感があります。
苦労して苦労して…という浪花節的な感じもまた日本人好みですね。
てことで、別に対決ではありませんが「判官贔屓」VS「浪花節」というような感じもしなくもないと思ったりします。
あと、モーニング娘。は出発地点が上記の通りなので、少なくとも途中までは歌手志望の子ばかりでした。
モーニング娘。に関しては４期メンバーが異色ですよね。
対してAKB48のメンバーは必ずしも歌手志望ではありません。
例えば2011年の選抜総選挙上位３名を見てみると、
１位：前田敦子＝女優志望、２位：大島優子＝女優志望、３位：柏木由紀＝アイドル志望。
わが推しメンの松原夏海ちゃんも女優志望です。
さて、共通点。
共通点は「ストーリー性」だろうと思います。
ストーリー性があると、メディアも取り上げやすくなります。
モーニング娘。に関しては先述の通りです。
シャ乱Q女性ロックヴォーカリストオーディションの落選者によって結成された、ということ。
グループ発足以前にとても魅力的なストーリーが既に始まっているわけです。
「一度は夢やぶれた少女たちがどう巻き返していくのか」
メンバーの追加、卒業を交えながらストーリーが展開していきました。
ただ、つんく♂はあくまでもミュージシャンですから、ストーリーが途中で切れちゃった感はあります。
秋元康は確かインタビューで「おニャン子クラブ」と「モーニング娘。」を比べた時、
モーニング娘。の方が音楽がしっかりしている、と答えていたような記憶があります。
ただ、それは本音じゃないでしょう。
秋元康はおそらくモーニング娘。のブレイクを見て、「ストーリーを作れば売れる」と思ったに違いありません。
もともと放送作家だった秋元康はストーリーを作ることに関してはプロです。
完全に憶測ですが、AKBも最初からメディア展開しようと思えばできたのではないかと思うわけです。
でも、あえてしなかったのではないか。
「最初は全然客が入らなかった」というストーリーを作るために。
思惑通り、「劇場オープン時の客は７人だった」というある意味「最高の幕開け」をするわけです。
そこからはがむしゃらにやっていき（それが立派なストーリー）、
紅白歌合戦に出場(但アキバ枠)→落選→出場、なんていうのもしっかりしたストーリー。
でも、ある程度勢いがついちゃうとプロデューサーも制御しきれない部分はあるわけで、
ブレイクした去年からそういう状態なんじゃないかな、と。
そして「いつまでも前田・大島じゃ困る。ストーリーが先に進まないじゃないか」というのが本音ではないでしょうか。
だから、結果がある程度見えている選抜総選挙以上に、じゃんけん大会に期待してるんじゃないかな、と。
まあそんなことを思いました。
そして今週がじゃんけん大会。
じゃんけん頑張ってね、なっつみぃ！
☆⌒ヽ(*’､＾*)chu
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