8月に観た舞台《ポチッとな。-Switching On Summer-》のDVDが届きました。
過去に2回この舞台の記事を書いていますが、内容にはまったく触れていなかったので改めて。
というわけなのでネタバレありです。
今後、再演されることもあるでしょうし(そもそも本公演がキャストを変えての再演とのこと)、
DVDで初めて観る方もいるかもしれないので、一応断っておきました。
この物語はすべて「聖学院工業高校生徒会室」で進行します。
登場人物とキャストは以下の通り。
1)生徒会
岸利透(3年:総務/清水良太郎[A],小野賢章[B])
副本裕二(3年:会長/前田峻輔)
長谷川絵梨(3年:副会長/渡辺ありさ)
名倉英樹(3年:会計/林明寛)
本田広子(4年:留年/釜野真希)
黒田板(2年:書記/西岡大輔)
長谷川昆太(2年:広報/高橋郁哉)
関圭太(2年:兼サッカー部/北代高士)
矢沢愛美(1年:天然ちゃん/松原夏海)
2)生徒会以外の生徒
遠山明日香(3年:吹奏楽部/鎌田奈津美[A],平嶋夏海[B])
佐藤唯(3年:テニス部/ゆずき)
鈴木美智子(3年:テニス部/カネコサチエ)
小関安彦(1年:サッカー部/小林豊)
3)教職員
師岡貴教(生徒会顧問/加藤栄一郎)
水島真知子(保険医/柚月美穂)
村木拓造(用務員/吉田拓郎)
話の内容をまとめるとこんな感じです。
高校を卒業し、自動車会社に勤めていた岸利透は高校時代からの恋人である明日香と結婚していた。
しかし世の中は不景気で会社は経営が苦しく、病気持ちの透はクビになってしまった。
今はバイトで何とか生計を立てている日々。
このままでいいのだろうか、明日香は自分ではない他の男と結ばれるべきではなかったのか。
悩んだ末、高校時代の恩師・師岡のもとを訪れた透。
すると、自称天才・師岡には秘密の発明があり、過去に戻ることができるという。
過去に戻り、明日香と別れる決意をした透は師岡が発明したボタンを押した。
そこは文化祭の準備でドタバタする、10年前の愉快な生徒会室。
楽しかった高校時代をもう一度体験し、いざ明日香に別れを告げようとすると決心がつかない。
「運命は変えちゃいけない」
そう悟った透は、高校時代の楽しい思い出を胸に10年後の世界へと帰って行くのだった。
という感じになると思います。
あらすじだけを書くと真面目なんですけど、メチャクチャ楽しい舞台です。
2回生で観ましたけど、笑いすぎてお腹と腰が痛かったです。大げさでなく。
さっきもDVDを観て爆笑しました。
ちなみに、別れを告げるだけなら過去に戻らなくても良いのでは、という見方もあると思います。
僕の解釈だと、仲が深まりすぎたし相手をバツイチにしたくないから10年前に戻る、ということかと思っています。
さて、さっきズラッと並べた登場人物ですが、大半がまともではありません。
【副本裕二(前田俊輔)】 気が弱く頼りない生徒会長。
見せ場はたくさんありますが、一番は開始46分あたりから始まる「記者会見」付近でしょう。
【黒田板(西岡大輔)】 ヲタク系書記。
このキャラはすべて面白いと言っても過言ではありません。
一つ選ぶなら、「筆箱紹介」あたりでしょうか。
【矢沢愛美(松原夏海)】 少女マンガ『天使なんかじゃない』にあこがれて生徒会に入った天然ぶっとび少女。
この役が生徒会をムチャクチャに引っかき回します。
さっき知ったんですが、『天使なんかじゃない』の作者が矢沢あい。だから矢沢愛美なんですね。
キャラが強烈ですが、セリフではアホっぽさ満開の「マンガみたい」と「友情→努力→勝利!」が印象的。
【名倉秀樹(林明寛)&本田広子(釜野真希)】 熱愛バカップル。
すべておかしなことになっていますが、中でも「ちゃんこ食べたい♥」と「ドスコイ」は強烈です。
とにかく色々と面白い舞台です。そして面白いだけじゃなくて結構感動するんです。
白柳さんて凄いなあ。尊敬しちゃいます。
オープニングの、時が揺らぐような演出の歩行から一気に惹きつけられます。
そして習字で手書きの出演者紹介。
からの、タイトルがこれ。また観たいな。ちなみに、夏海ちゃんは一番左上「ポ」の上側を持っています。
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