一色塾でも2学期が始まりました。
夏期に限らず講習というのはある種のお祭りのようなもので、今日からまた日常です。
日本語に「晴れ」「褻(け)」という言葉があります。
「晴れ」は今でも「晴れ舞台」という言葉に残っているとおり、「非日常」のことです。
対して「褻」は普段・平常・日常を意味する言葉です。
ただ、講習は「晴れ」というには大げさですよね。
講習は「晴れ」と「褻」の中間に位置して、なおかつ「褻」寄りですね。
模擬試験も「晴れ」と「褻」の中間に位置していますが、「晴れ」寄りでしょうか。
もちろん、受験生にとっての「晴れ」は受験本番でしょう。
「晴れ」を成功させるためには、当然ですが「褻」をどう過ごすかにかかっています。
先日も書いたとおり、定期演奏会の本番の舞台に乗ってきました。
自分にとって年に1回の「晴れ」です。
当然、「褻」の過ごし方、つまり普段の練習が物を言います。
指が回らないんだよなあ、と思っている所、
早い話が練習不足の所、というのは本番でもやはりうまくいかないものです。
なおかつ、本番というのは恐いもので、毎年1ヶ所は練習で1度も間違えたことがない所でミスします。
たぶん今年は1ヶ所でした。
酷い例では、確か一昨年だったでしょうか、本番中に突然「“レの♭”って何だっけ」(。´-ω・)ン?となり、
2小節ポカンとするという不祥事をしでかしました(笑)
1.5秒くらいしてから、「あー、“ドの♯”じゃん」って復帰しましたけど。
一方、「本番の奇跡」というのもあります。
すっごい練習してて、それでも成功する確率が極端に低い部分が、本番でバシッと成功することもあります。
練習不足でできない所は無理なんですが、練習しても苦手な部分でそういうことが起こります。
舞台の神様が力を貸してくれるんだろうと思います。
これ、受験でもそうだと思います。
勉強不足で点が取れない科目は本番でも100%無理です。
でも、勉強しても勉強しても得意にならなかった科目が本番で上手くいくことは毎年何件もあります。
だから、今うまくいっていない科目でも投げないで頑張って欲しいと思います。
もちろん、個々の状況により、科目を切ることで上手くいくケースというのもあります。
あと、高3の場合はここから恐いのがスランプです。
焦れば焦るほどダメになっていくということがあります。
大事なことは、
①「いったんその科目から距離を置くこと」
②「それでもちょっとずつは毎日やり続けること」
だと思います。
これまた楽器の話ですけど、今年は8月12・13日と合宿に参加してきました。
で、楽団関係者がこのブログを読んでいないことを祈りつつ書きますが(笑)
合宿が終わってから9月4日の練習まで1回も楽器にさわりませんでした。
ヽ(´ー`)ノゴゴゴ…━(ノдヽ)━( 乂 )━━━ヽ(゚Д゚)ノゴルァァア!!
「個人練習しておきます!」とか言ったくせに。
すると。
何ということでしょう…!
劇的ビフォーアフターなことに、
これまでどんなに練習してもイマイチだった部分が鮮やかに吹けるではありませんか!
「オレ、匠かも」と思いました。
くどいようですが、練習不足で吹けない所は相変わらず吹けません。
練習しても練習してもダメだった所です。
「熟成されてきた」といって喜んだわけですが、
まさに勉強におけるスランプも「熟成期間」に入っている時なんじゃないかと思います。
焦る気持ちは分かりますが、いったん少し距離を置いた方が良いように思います。
ただし、自分の楽器の話は極端な例であり、さっきも書いたとおり毎日ちょっとずつは触れておかないとダメです。
というわけで。
高3生の残り時間は本当にもうわずかになってきました。
それぞれ悩みはあると思います。
全教科が順調な人は少ないと思います。
でもくさったら負けです。
最後まで頑張ってください。
頑張れば何とかなる、とは言いません。
でも、「頑張らなければどうにもならない」のだけは確かです。
頑張り続ければ何かが起こる可能性はあります。
頑張り続ければ受験の神様が力を貸してくれるかもしれません(笑)
p.s.
神様といえば、うちの楽団には神様と神父さんと天使がいます(笑)
定期演奏会の後、打ち上げのときに神様が光臨します。
そして神父さんに扮した指揮者がその当日の演奏のミスを指摘し、
前に呼び出され、「祈りなさーい」と言われて神様に祈ると、
神様がそのミスを許すか許さないか判定してくれます。
許されなかった場合には天使が注いだ「聖水(=ビール)」を一杯飲み干さなければならない、
という楽しい余興です(笑)
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