【原文】
「ばくちの、負け極まりて、残りなく打ちいれんとせんにあひては打つべからず。
立ち返り、続けて勝つべき時の至れると知るべし。
その時を知るを、よきばくちといふなり」と、ある者申しき。
【現代語訳】
「ばくち打ちが、相手が負け込んで残り全部を掛けて打とうとする状況にあたったら打っちゃいけない。
相手に運が戻ってきっと立て続けに勝つ時が来たと知れ。
その時をしっかり見極めるやつを、良いばくち打ちと言うんだ」と、ある者が申した。
※直訳ではありません。
徒然草126段。
難しい語句も文法も使われていないですね。
話題はばくち=ギャンブルですが、「運の巡り合わせ」とか「状況の見極め」とか、広く教訓としていかせそうです。
自分はまったくギャンブルはしません。
競馬もパチンコも。
ちなみにタバコも吸わないです。酒は飲みますけどね。
タバコは、買った物に火をつけて燃やすという作業の意味が分かりません。
お金を燃やしてるのと同じに見えて仕方ない(笑)
じゃあ花火は?と聞かれると困りますが。
パチンコはともかく、競馬が面白いというのは感情的に理解できます。
古文の世界でも「競馬(くらべうま)」というのがあります。
清少納言も『枕草子』で競馬を「胸つぶるるもの」にあげています。
ただ、『徒然草』のこの章段で言うばくちとは賽を振るやつでしょう。
そもそも古文の競馬は宮中の行事で、次第に神社などで開催されるようになったものです。
賀茂神社で行われる「賀茂の競馬」は有名です。
つまりこれはギャンブルではありません。
私的に何かをかけることはあったかもしれませんが。
話を元に戻すと、要するにこの段は「覚悟を決めた人間は強い」って話ですよね。
そして「状況から負ける時を確実に見極めろ」という話です。
名将と呼ばれる人がいますが、「負けない戦」をする人がそう言われることが多いように思います。
勝負事、常に勝ち続けるというのは難しいものがあります。
最低でも、負けを喫しないことを常に考えておくのは大事なことかと思います。
その中で、勝ちに行く「時」を見極めること。
そういう「攻め時」「引き際」を見極める眼は自信ないですが、
覚悟ならありますよ、僕にも。
もうこのブログの読者さんは展開が見えていることでしょう(笑)
たぶん期待通りの展開です。
僕の覚悟。それは・・・
今回の総選挙。今日(2011/06/09)が開票日ですが、
どんな結果でも夏海ちゃんについていくぜ!
(ノ=´∀`=)ノなっつみぃLOVE♪
総選挙、我らがなっつみぃは残念ながら圏外でした。
今回は票数が多すぎます。
今のAKBはバブルです。
なっつみぃには、バブルがはじけ飛んだあと、しっかり前に進める力をつけて欲しいです。
8月に舞台の仕事が決まったようで、今年は良い仕事にもちょっとずつ恵まれてきています。
今は我慢の中で力を蓄える時期ですね。