舞台《アンドキュメント》を観てきました。
今回後援会から贈った花はこちら。
今回、スタンドフラワーは禁止だったのでアレンジメントになりました。
年明け最初の舞台だったのでプレートは年賀状に見立ててデザインしました。
【概略】
ドキュメンタリー番組の制作で、あるボランティア団体「アロン・サービス」を取り上げることになった。
番組のディレクターは物事を疑らない純粋な男、矢島。
プロデューサーは真実を追究するためには手段を選ばない男、新垣。
二人は対立しながら、アロン・サービスの取材を続けていき、思わぬ悲劇を招くのだった。
【キャスティング】
矢島誠・・・小谷嘉一(番組ディレクター。アロン・サービスのボランティア精神の美しさを信じている)
大空ヒカリ・・・平松可奈子(アロン・サービス富士第3支部で働くスタッフ。天真爛漫な少女)
結城すみれ・・・松原夏海(美人キャスター。矢島の恋人。内面的にいい女すぎて?ちょっと引くw)
大空猛・・・藤森陽太(ヒカリの兄。アロン・サービス代表・幹部の側近。本部で働いている)
中辻大我・・・小林涼(コンサルティング会社から来たアロン・サービスのナンバー2。)
野本梨香・・・君島光輝(アロン・サービス富士第3支部で働くスタッフ。本部で働いていた経歴あり)
渡辺隼人・・・谷沢龍馬(矢島の下で働くAD)
滝川愛美・・・若松春奈(アロン・サービス富士第3支部のリーダー)
江草陽一・・・三上竜平(アロン・サービス富士第3支部で働くスタッフ。マスコミへの就職を希望)
永野俊介・・・片平光彦(アロン・サービス代表。もともとは純粋にボランティア活動をしていたが…)
新垣純・・・本郷弦(矢島の上司でプロデューサー。社会の闇を暴くためには手段を選ばない)
以下ネタバレあります。
まあ全公演終了していますので、DVDで初見になる人以外には関係ないですが。
破綻しているというほどではないと思うのですが、気になったところがいくつか。
アロン・サービスが巨大化しすぎて運営しきれなくなり、
政治家からの違法な資金援助を受け、それをドキュメンタリー番組で新垣に追求される、という話なのですが。
アロン・サービスを追い込むために新垣は本部の経理データを入手します。
その入手ルートが野本梨香で、ここが一つ目の疑問点。
以前本部で働いていたのは分かりますが、国内だけで10(以上?)も支部があり、
海外にもボランティア活動を展開しているほどの組織の本部の経理データです。
しかも違法な資金援助を受けている裏帳簿的なものが、
以前本部で働いていたというだけで入手できるものなのかなあ、という。
その野本梨香ですが、本部の経理データを新垣に渡したことがばれて内部で追求され、
この時、仲間から「裏切り者」となじられるのですが、これが二つ目の疑問。
富士第3支部のリーダーである滝川愛美は日頃からアロン・サービスの運営方針に大きな不満を抱いています。
愛美は政治家絡みの犯罪まで行われていることは知らなかったのですが、
それを知らされ、梨香が経理データを本部から盗んで新垣に渡したことを知り、
「よくもそんな汚い真似を!」「裏切り者!」と容赦なく梨香に罵声を浴びせます。
ここが理解できませんでした。
アロン・サービスに完全に心酔している盲目的な信者であるならば話は別ですが、
なぜアロン・サービスに不満を抱いている愛美がそこまで激昂して梨香を罵るのかが謎。
愛美は正義感が強く、組織に不満を持つキャラとして描かれてきたので、
怒りの矛先は梨香ではなく、むしろ犯罪を犯したアロン・サービスという組織に向く方が自然だと思いました。
政治家絡みの不正な資金提供を信じなかったのだとしたら、そこは作中で表現してくれないと分からないし。
結局、野本梨香は自責の念に駆られ、最後には自殺を遂げます。
そしてこの作品の最大の欠点は三つ目の謎。
これは何人かと話しましたが、「やっぱりそう思ったよね」と全会一致の疑問点です。笑
野本梨香が死んだ後、アロン・サービス代表永野はしばらく自分たちの罪をしらばっくれます。
梨香が死んだのは番組のせいであり、経理データも偽物だった、ということにして逃れようとします。
そこに大空ヒカリが花を持ってやってきます。
これは梨香が育てた花だと。
その花は梨香が小さいときに永野からもらった花の種からできているのだと。
永野がいつも本部から眺めている美しい景色は梨香が育てている花なのだと。
永野「すいません。僕が悪かったです。経理データは本物でした。ごめんなさい」
工工エエエエェェェェェヽ(゚Д゚;)ノ゙ェェェェエエエエ工工
おいマジか!!!
改心するの早すぎるだろぉぉぉおおお!!!
ってね、まあ色々思いましたけど、夏海ちゃん新年1発目の舞台お疲れ様でした。
次の3月の舞台も頑張ってくださいませ!