「宝石箱=良い箱」なのかは知りませんけども。
ともかく、今は鎌倉幕府の成立は1185年となっていて、「いいハコ作ろう鎌倉幕府」という語呂合わせが定番となっているようです。
昔は1192年で「いい国作ろう鎌倉幕府」でしたよね~。
この変更は知ってはいたものの、まったく気にしていませんでした。
ところが、ふとこれが目に飛び込んできましてん。
これは2017年現在の高3生が使っていたもので、2013年に出版されたものです。
点線の区切りをみても分かる通り、1192年から鎌倉時代という区分になっています。
ところが、彼らが使っている日本史の教科書では1185年から鎌倉時代となっています。
-・-・-・-・-・-・
さて、文学史で「八代集」とまとめられる勅撰和歌集があります。
①古今和歌集
②後撰和歌集
③拾遺和歌集
④後拾遺和歌集
⑤金葉和歌集
⑥詞花和歌集
⑦千載和歌集
⑧新古今和歌集
この八つです。
これまで、八代集は①~⑦が平安時代の作品、⑧が鎌倉時代の作品、と整理されてきました。
ところが上図年表のとおり、『千載和歌集』の成立は1187年とされています。
※Wikipediaでは1188年成立とされている。
「いい国作ろう」世代では平安作品だった『千載和歌集』が、「いいハコ作ろう」世代では鎌倉作品に分類されてしまうということですね。
こんなんアリですかね~~~??
だって、そもそも現役生が使っている日本史の教科書と国語の教科書で時代区分がずれているって。
国語の教科書の区分では平安時代の作品が、日本史の教科書の区分では鎌倉時代なんですよ?
そこが出題されるかどうかという問題ではなくて、何だかいい加減だなあ、っていう印象です。
(ノД`)ハァ