昨年のこの時期は岐阜の濁河温泉に行ってきました。
今年は群馬県の伊香保温泉に行って来ました。(10/10-10/11)
最初は京都の天の橋立に行きたかったのですが、ちょうど休みの期間中ずっと東名高速の集中工事にかかってしまい、西方面は諦めたのです。
首都高速から関越自動車道に乗って渋川伊香保ICまで、トータルで3時間くらいです。
関越は初めて走りました。近いのでとまったPAは三芳と駒寄の2カ所。
10:00ごろ出発して、予定通り13:00ごろには渋川伊香保で高速を下り、ラーメン屋を目指しました。
しかしラーメン屋が予定外。
3連休の翌日だったためか、狙っていた所(麺処 いち林)が臨時休業。
┌┤´д`├┐
急遽検索して近くのラーメン屋に行くも、臨時休業が続き、フラれ続けること計3店。笑
目的地の通り沿いのラーメン屋に入ろう、ということで4件目にしてようやく入店。
おおぎやラーメンというお店。
まあ普通の辛い味噌ラーメンでした。笑
その後、宿に向かいまして、15:00チェックインだったのですが、着いたのは14:45ごろ。
ナビには住所を入力して行ったのですが、到着の直前でめっちゃ細い急坂道(マニュアル車の天敵w)を通らされ、挙げ句の果てには従業員用の駐車場だから表を回ってくださいと言われ、そっちはもっと普通に走れる道でやんの。笑
エンストはしなかったけど、神経とクラッチ板はすり減った。
さて、伊香保と言えば石段が有名とのことで、一休みしたらさっそく石段を登ってきました。
土産屋、酒屋、カフェなどが両サイドにひしめいています。
途中に足湯もあったりして。
石段の途中で買った伊香保焼き。
外カリ中フワで、銀だこに近いたこ焼きでした。
たこはかなり大きく切ってあり、美味しかったです。
さて、石段の頂上まで行くと伊香保神社です。
神社の境内には歌碑や句碑が。
伊香保ろの八坂の堰塞にたつ虹の顕ろまでにさ寝をさ寝てば(万葉集・東歌)
という歌で、万葉仮名表記やら訳やらはこちらをご参照ください。
1枚目が表、2枚目が裏で、両面に俳句が三句彫られています。
表「初時雨猿も小簑を欲しげなり」松尾芭蕉
裏①「てればほしはりほどつつやしぐれ傘」白兎園宗瑞
裏②「のつそりと月の見てゐる時雨かな」白眼台雪才
芭蕉の句は『猿蓑』に出てくる句で、伊香保には関係ないのですが、なぜここに?
裏①に関しては正直に言って意味すら分からない。笑
夏燕温泉街を逆落し(鈴木真砂女)
さて、石段は終わりましたが、ここから更に奥に進んでいくと、伊香保温泉の源泉噴出口が見られるとのことで、行ってみました。
2枚目の写真は河鹿橋という橋で、11月には紅葉の名所となるようです。
源泉の近くには飲泉所があり、温泉を飲むことが出来ます。
もちろん飲みましたが、めっちゃ鉄の味がする!
体に良いそうですが、美味しくはないですね。笑
そして源泉。
後ろに黒い碑がみえると思いますが、「ラドン發見の碑」と書かれています。
説明書きによると、明治四十二年にこの伊香保で日本で初めてラドンが発見されたのだそうです。
ここには450円で入れる露天風呂もありました。
旅館で入るので今回はパスしましたが、入っていく人はちょこちょこと絶えずいるようでした。
さて、その肝心の温泉ですが、伊香保には「黄金こがねの湯」と「白銀の湯」があるそうです。
じゃらんで宿選びをしていて「今では貴重になった伊香保独特のにごり湯「黄金の湯」100%かけ流し」と書かれていたので、黄金の湯の方が良いのだろう、と森秋旅館にしたのでした。
黄金の湯は硫酸塩泉とのことでした。
自分の肌感覚でいうと、サッと切れ味の良い湯、という印象。
昨年の濁河温泉は含土類芒硝泉というもので、トロッとした肌感覚の湯。
全然違うもんだなあ、と実感しつつ、夜と朝と、4回ほど入浴してリフレッシュ。
屋内大浴場は「地蔵の湯」露天風呂は「雨情の湯」と名付けられていました。
屋内も良いのですが、やっぱ露天だよね、と露天風呂にばかり入っていました。
ぬるめの湯加減でいつまでも入っていられる感じは最高でした。
(´ω`*)
さて、翌朝9:30ごろチェックアウトして、榛名はるな湖へ。
すぐ近くにロープウェイ乗り口があったので、ロープウェイで榛名富士を登りました。
ロープウェイで一気に登ると、そこから更に少し歩いて頂上まで行けます。
頂上にはやはり神社。
榛名富士の山頂からの景色。
非常に雄大な山々の景色を見ることが出来ます。
ただ、2枚目の写真で分かるとおり、雲(ガス?)もかなり発生していました。
快晴だと東京スカイツリーも見えるんだとか。
さて、帰路。
帰路も往路と同じく関越から首都高。
帰りは上里と高坂の2カ所で休憩。
16:00ごろ無事に帰宅しました。
伊香保の温泉街で買った日本酒。
辛口ということで買ってきました。
確かに辛口ですが、香りはそんなに良くないかな。
そうそう。
旅館の部屋に飾られていた掛け軸。
鳥のこゑ松のあらしの音もせず山しづかなる雪の夕ぐれ
永福門院が詠んだ歌です。
永福門院は伏見天皇(在1287~1298)の皇后だった方です。
この歌は風雅和歌集に入集されており、題は「百番歌合に、山雪を」とあるようです。
永福門院は京の都で詠んだのであり、伊香保を詠んだものではありません。
しかし、伊香保の山景色を見ると、なるほど、雪が降ればぴったりかもな、と思いました。
以上、伊香保の旅行記でした。