2017年9月10日(日)横浜緑吹奏楽団第34回定期演奏会が開催されました。
今年の定期演奏会は第1部が企画ステージ(ポップス)で第2部がクラシカルなステージでした。
第1部はスコット・ジョプリンの没後100年を記念して企画したステージを作りました。
スコット・ジョプリンの代表曲といえば「エンターテイナー」なので、テーマは、
RYOKUSUI PRESENTS
THAT’S ENTERTAINMENT
(緑吹プレゼンツ ザッツ・エンターテイメント)
でした。
具体的には次の通り、音楽に合わせて様々なエンターテイメントを披露しました。
オープニング:エンターテイナー
1)オリーブの首飾り:マジックショー
2)ピンクパンサーのテーマ:パントマイム
3)銀幕のヒロインメドレー:映画音楽
4)すみれの花咲く頃:宝塚歌劇団
5)トゥルース:F1
6)笑点のテーマ:大喜利(音楽川柳)
エンディング:エンターテイナー
この中で、今回僕が担当したのはマジックとF1でした。
まず、マジックですが衣装はこんな感じ。
アシスタントはクラパートのAちゃん。
しかし、何でサックス持ったまま撮影しちゃったのだろう・・・笑
マジックするときは勿論サックスは持っていません。
用意したマジックは2つで、1つはナポレオンズの首が回るやつ。
これはもう鉄板ですね。
もう1つは段ボールを使った脱出イリュージョン。
Aちゃんが入った段ボールを剣でめった刺しにしていくやつです。
このイリュージョンを曲中のちょうど良い時間に終わらせるのがメチャメチャ大変!!
前日のリハーサル終了後にかなり長いこと居残り練習して何とか形にしました。汗
本番ではうまくいってホッと安堵しました。
なお、これらマジックに関しては、その道具類の製作にあたり、Mさん・WDMDさん・CPさんらの多大なご尽力を頂きました。
ありがとうございました。
それからF1。
こちらは古舘伊知郎のような実況に挑戦しました。
実況原稿は↓です。
【実況原稿①曲前】
F1世界選手権第15戦、日本グランプリのスタートが近づいてまいりました。
スピードに魅せられた男たち、その男たちに魅せられた人々が、ここ鈴鹿サーキットに集まってきます。
気温19.3℃、湿度21%、南東の風3.2メートル。
まるでレースの女神がこの日を祝福しているかのようであります。
さあ、ポールポジションは最早この男の指定席か。矢のようなドライバー、音速の貴公子アイルトン・セナ。バックストレッチで光となるか。
2番手はF1大宇宙の巨星として君臨する余裕のアラン・プロスト。フランスはブルゴーニュ地方が生んだ2大名物はワインとプロスト。鈴鹿で勝てばワールドチャンピオンが転がり込んできます。
さあ、チャンピオンシップ争いはこの2人に絞られた。両者一歩も譲れない戦いが始まろうとしています。
サーキットに埋もれる富と名声を求め、スピードの限界に挑んできた。戦う男たちの前に待っているのは栄光か、死か。
鈴鹿で運命の序曲がなる!
【実況原稿②曲中】
さあ、プロストが逃げ切るか。
それを猛追いたします、アイルトン・セナ。
まもなくシケインに差し掛かろうとしております。
おーーーっと!セナ、ここでインをついた!
あーーーーーーっ!
接触ーーーーーーーーーっ!!
実際の古舘さんの実況に、「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」という古いアニメのナレーションを混ぜて作成したのがこの実況原稿です。
これをそこそこの早口でまくしたてるように喋るという。
②はともかく、①はかなり長く、噛まずにしかも聞き取りやすく明朗に言えるのかという緊張感。
「本番の入試問題が簡単に感じるくらい普段の勉強では難しい問題に取り組め」という指導をしている身としては、これを克服するにはもっと難しい早口言葉の練習をするしかないでしょう。
そこで取り組んだのが、滑舌をよくする訓練として、アナウンサーや声優を目指す人の教材にも使用されるという、歌舞伎の演目「外郎売り」です。
本番1週間前から毎夜これを噛まずに言う練習を1~2時間しておりました。
9月7日の夜に録音したのがこれ。(何度も取り直していますが、編集はしておりません。)
録音するんで安全にゆっくりめに喋っております。笑
演技まではできず、ただ読んでるだけなのでつまらないとは思いますが。
そもそも深夜に大声張り上げるわけにもいきませんし。笑
特に苦戦したフレーズは、
・京の生鱈、奈良の生マナガツオ、ちょと四五貫目。
・お茶立ちょ茶立ちょ、ちゃっと立ちょ茶立ちょ、青竹茶筌でお茶ちゃっと立ちゃ。
・武具馬具武具馬具三武具馬具、合わせて武具馬具六武具馬具。
・麦ごみ麦ごみ三麦ごみ、合わせて麦ごみ六麦ごみ。
・こ棚のこ下のこ桶にこ味噌がこあるぞこ杓子こ持ってこ掬ってこ寄こせ。
でした。
練習の甲斐あって、本番は余裕でクリアすることが出来たように思います。
ただ、「接触ーーー!」の時に力みすぎて声が裏返り、予定よりも伸ばせずに終わってしまいました。笑
F1の方ではSE製作で本番直前ギリギリまで調整してくださったOさん、ありがとうございました。
それから、音楽川柳のコーナーで披露された川柳をご紹介しましょう。
①フルートは構えただけでお姫さま(フルート)
②老眼鏡譜面見えても指揮見えず(トロンボーン)
③うるさい!といつも指揮者に怒られる(トランペット)
④聞こえない!いつも指揮者に怒られる(ホルン)
⑤聞こえない?それはそうだよ吹いてない(ファゴット)
⑥楽団のテンポは私が握ってる(パーカッション)
⑦握られたテンポにまさる棒さばき(指揮者)
この川柳はけっこうウケましたねー。
よかったよかった。σ(゚ー^*)
それから、全ての演出に関して言えることですが、スタッフとしてサポートしてくださったWE中山の皆様のお力があってこそ成功したものであることは間違いありません。
本当に本当にありがとうございました。
そしてそして第2部は。
●行進曲《剣士の入場》
●狂詩曲《ノヴェナ》
●組曲《ハーリ・ヤーノシュ》
というプログラムでした。
第1部は演出に力を使ったので、2つあったテナーサックスのソロは両方ともK氏にお任せし、2部のソロを頂きました。
わけあってどこでソロを取ったのかは言えないのですが、ノスタルジックな雰囲気は表現できたかなあと思います。
v(。・ω・。)ィェィ♪
100%思い描いたとおり、とまではいきませんでしたが、85%くらいは表現できたかな、と。
というわけで、今年も充実した定期演奏会でしたとさ!
それにしても疲れたーーーーーーー!!笑