枕草子~光陰矢のごとし~


【原文】
たゞ過ぎに過ぐるもの。
帆掛けたる舟。人の齢。春、夏、秋、冬。


【文法】
◯「過ぎに過ぐる」
反復する動詞の間に挟まれた「に」は格助詞で、「ひたすら~/どんどん~」というような意味合いを持ち、強調する役割を果たす。


【現代語訳】
ただどんどん過ぎていくもの。
帆掛け舟。人の年齢。春、夏、秋、冬。

※直訳しかやりようがありません(笑)


短いですね。

あっという間に読み終わる章段です。

まるでここでのテーマのようです。

清少納言もテーマを意識して短くしたのでしょうか?

この手の章段(ものづくし)は短い物が多いので、そんなことはないとは思いますが。


さあ。

今年も、早くも半分が終わろうとしています。

3月の大震災から、もうわけが分からないまま数ヶ月が経ったように感じます。

人間界の出来事など関係なく、時間は冷酷に過ぎ去っていきます。

そもそも「時間」なんて人間が創造した基準にすぎないのでしょう。

同じ30分でも、短く感じる時もあれば、長く感じる時もあります。

実際、同じじゃないのでしょう。少なくとも、主観的には同じではないですよね。

そこら辺、『うる星やつら』の「ビューティフル・ドリーマー」という映画で語られていたのを覚えています。


というわけで。

いやはや、夏ですね。

今日はとりわけ夏っぽいです。
(でも、今日は夏海ちゃんの話は封印します。我慢します)

増田有華ちゃんにいたっては「おっととっと夏だぜ」というわけの分からないツイートをする始末です。
(↑夏海ちゃんの話を我慢した意味がない)

まあ、わけは分かるんですけどww

かつて存在した「EE JUMP」というハロプロのユニットの曲ですね。


今日はそんな話ではなくて。

 

受験生にとって、最も過酷で大事な夏がやってきます!

 

ということです。

まあ、6月から夏だと言えば確かにそうなんでしょうけど、受験で夏と言えば7・8月ですよね。

1学期、どう過ごしてきましたか?

夏、過酷な40日間を乗り越えられるだけの「脳みその体力」はつけられましたか?

夏の勉強時間は毎日、最低10時間×40日間

夏に入ってからいきなりやろうと思ってできることではありません。

最低でも、週に1日、休日は10時間以上勉強する訓練をしておかないと、夏は乗り切れません。

夏は現役生が大きく飛躍しなければならない重要な期間です。

でも、大きく飛躍するためには助走が必要なんです。

7月後半から学校が夏休みに入るとともに、予備校では夏期講習が始まります。

まだ助走に入っていない残念な人!

今からでもいい。その代わり、今からじゃないとダメ。

ただちに助走に入りなさい。

光陰矢のごとし

夏を無駄に過ごした後、「光陰矢のごとしだったねー」なんていう使い方をするものではないぞww

あらかじめ肝に銘じて気を引き締めなさい。

9月に「夏をやり直したい」なんて泣き言を言わないように。

っても、毎年言うやつがいるんだよなあ…。

でも、それを言うのは決まって頑張ったやつなのが面白い。

そう。

そこでさっきの、客観的な時間と主観的な時間の話。

この40日間を「長かった」と感じるか「短かった」と感じるか。

時を短く感じるのは、楽しい時もしくは充実している時。

時を長く感じるのは、退屈な時もしくは充実していない時。

夏を頑張って、充実して過ごせたやつは短く感じ、「やり直したい」と思うのだろう。

チンタラチンタラ過ごしたやつは「長いなー」と思うだけなのだろう。

てことは「夏をやり直したい」という泣き言は良いことなのかもしれない。

(世のお父さん、お母さん。9月ごろにお子さんが「夏をやり直したい」と言っていたら、頑張った証拠かも知れないので無闇に嘆かないでください)

じゃ。受験生諸君(特に一色塾生)の健闘を祈る!

祈るのは楽で良いなあ(笑)

 

Posted in 古文

2 Responses to 枕草子~光陰矢のごとし~

  1. よしなみ より:

    どうもー^^初こめんと!!
    古文久しぶりに見ましたwwやっぱり受験生は大変ですね…高3のときなんて思い出したくもないです笑 きっと高村先生は相変わらず扇子であおぎながら塾生に小言を言っているのでしょうwwww先生の小言を聞きに、夏休み一色にお邪魔しますね~!

    • takamura より:

      ぜんなみ キタ━━━━ヽ(・∀・` )ノ━━━━!!!!
      嬉しいです。たまにコメントくらさいね。
      小言っていうか、イヤミとか皮肉はよく言ってます(笑)
      無駄に理系の子にちょっかい出したり…は今年やってないな。
      夏来るの?楽しみに待ってるよー。
      おみやげはちょっとでいいからね!