このブログを読んでくださっている方は「嘘つけ」と思うかもしれません。
僕の授業を受けているor受けたことがある塾生は「100%嘘」と思うに違いありません。
つまり、誰も信じてくれないとは思いますが、自分が使うことばには細心の注意を払っています。
自分でも笑ってしまいますが(笑)
誰も信じてくれなくていいし、信じてもらえないと思いますが、細心の注意を払っているのです。
これでも。主観的には。自分の中では。
そんな僕は、塾生や卒塾生から「毒舌」と言われることがあります。
授業中に「バカ」「アホ」は当然、「こんなの幼稚園児でも分かる」「切腹を申しつける」とか言っているので。
ですが、相手を傷つけたことは(たぶん!)ないはずです。
要するに、トーン・ニュアンス・文脈の問題です。
また、場の雰囲気・関係性というのも関わってくるでしょう。
さて、世間では平野復興大臣の発言が問題になっているようです。
「20人~30人集まって、そこへ津波が来てのみ込まれた方もいます。逆に私の高校の同級生みたいに、逃げなかったバカなやつもいます。彼は亡くなりましたけど…」
なるほど。
ここで使っている「バカ」を問題にしているのですね。
まず、なぜ「バカ」の解釈が二通り出てきているのかを考えてみましょう。
「バカ」ということばには、相手への愛がある場合もあれば否定しかない場合もあります。
例えば。愛し合う2人がいて。
「ねえ、私のこと好き?愛してるって言って」
「バカ…」
この「バカ」は相手を罵倒するものではありません。
例えば。予備校内で。
「今日は予習をしてきませんでした」
「バカ」
この「バカ」は相手に反省を促すための「バカ」です。
これくらいのことは当たり前ですよね。
ことばの意味というのは当然、文脈によって規定されます。
そして今回の平野大臣の場合、なぜ「バカ」が問題になるのか。
それは「バカ」ということばそのものではなく、「みたい」ということばのせいだと思われます。
「みたい」には複数の意味・用法があります。
手元の国語辞典によると、
①似ているものを例にとって示すのに使う。 ex)ねこみたいな犬。
②具体例を強調して示すのに使う。 ex)お前みたいなやつは
と書いてあります。
平野大臣の発言を否定する人は「みたい」を①で解釈する人でしょう。
平野大臣の発言を擁護する人は「みたい」を②で解釈する人でしょう。
新聞とネットの文字で見ただけなので、平野大臣がどういうニュアンスで使ったのか分かりません。
だから個人的にどう思うかは言及しないでおきます。
というより、判断がつきません。
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言葉と態度には、今後もより一層の注意を払っていきたいっす。
うむ。気をつけるが良いぞ。オレのようにな!