源氏物語~桐壺~(22)


その夜、源氏の光る君は大臣の御邸宅に参上なさいました。

婿取りの儀式では、世にも珍しいほど光る君を盛大におもてなし申し上げなさるのでした。

大臣は、とても年若くいらっしゃる源氏の君を並々ならずかわいいとお思いになっておりました。

女君は光る君より少し年上で、とても若くいらっしゃる光る君を見て、

内心では「釣り合わなくて気恥ずかしいわ」と思っていらっしゃったのです。

大臣の娘にたいする愛情は生半可ではなく、その娘の母宮は帝とご兄妹でいらしたので、

どこを見ても華やかであるのに加えて、光る君までこうして婿入りしたものですから、

春宮の外祖父としてゆくゆくは世の中を治めることになる右大臣の勢力は、

問題にならないほどこの大臣に圧倒されることになってしまいました。

さて、大臣は妻たちの間にたくさんのお子様がいらっしゃいました。

その中で、この正妻である宮様のお子様には、光る君と結婚なさったご令嬢の他に、

とても若くて魅力的な蔵人の少将がいて、

右大臣はこの大臣と不仲だったのですが、この少将はお見過ごしになれず、

大事になさっている四女の君の婿になさっていました。

大臣が光る君を大事にするのと同じくらい、右大臣は婿である蔵人の少将を大事にしていて、

理想的な間柄でございました。

源氏の光る君は帝がいつもそばにお呼び寄せになるので、気軽に大臣邸にお通いになれずにいました。

そんな光る君の心中では、ただもう藤壺様を比類ない存在の方と思い申し上げて、

「あのような方と結ばれたい。並ぶものがないほど魅力的でいらっしゃるなあ。

大臣家の姫君はとても美しくて、大事に育てられた方だとは思うけれど、しっくりこないよ」

とお感じになっていて、幼心に藤壺様への一途な憧れにかられて、恋煩いに苦しんでいらっしゃるのでした。

※雰囲気を重んじた現代語訳となっております。


光源氏と左大臣家の姫君が結婚しました。

通称「葵の上」と呼ばれる人です。

光源氏とはうちとけられないまま世を去ってしまうのですが、それは随分先の話です。

もしもAKB48が源氏物語をやったら・・・

この葵の上はゆきりんこと柏木由紀がぴったりではないか、と思っています。

しかも(?)ゆきりんは現時点(2014.02.23)では卒業する気配がありません。

 

では、最後にまた系図を更新しておきましょう。

 

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