枕草子~月のいとあかきに~


【原文】
月のいとあかきに川を渡れば、牛の歩むままに水晶などのわれたるやうに、
水の散りたるこそをかしけれ。


【現代語訳】
月のとても明るい晩に牛車で川を渡ると、牛が歩くのにつれて水晶なんかが砕けるように、
水しぶきが散ってキラキラと輝くのってとても美しいわ。


幻想的で静寂な美しさですね。

昨日、夏海ちゃんの舞台を見たわけですよ。

そうすると、何だかあまり現実的な文章は読みたくないなっていう気分になるわけです。

パラパラと『枕草子』をめくって、「あー、これだ!」とピンと来たのがこの一段。

たぶん、《幸福レコード》見れば分かると思います。

てことでおしまい。

 

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Posted in 古文

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